山形県で見た地域ならではの水の活用!

2019年3月

こんにちは!エフくんです。
先月に引き続き、今月も山形県!
地域ならではの水の有効活用方法を見てきたよ!

まず紹介するのは山形県山形市にある「七日町(なのかまち)」。
ここは水の町屋と呼ばれている場所なんだ。
七日町御殿堰(ごてんぜき)という、市街地を網目のように
流れている水路の一つがあるんだ。

「水の町屋」ってかっこいい響きだね。

そうなんだよ。ついつい気になって行っちゃった。
石積み水路になっていて、景観を利用した商業施設が隣接していたよ!

おしゃれ!歩きたくなる道だね。
どんなお店が隣接してるの?

蕎麦屋さんやソフトクリームを売ってる喫茶店があるよ。
すぐ横に水路があるだけですごく落ち着いた雰囲気があって、
とても癒されたよ。

七日町はどうして水の町屋って呼ばれているの?

江戸時代の藩主が、ここを商業と工業に重点を置いた街にするために、
他の地域から商人や職人を招いて町を発展させたことが始まりみたい。
その時は大雨が降る度に川が氾濫していたから、それを改善するために
工事を行ったんだ。その時に町の生活用水も取水できるように堰を作り、
町の中に水路を引いたんだ。その一つがここ七日町にある御殿堰なんだよ。

川の氾濫がない場所だったら存在していなかった景観ってことなんだね。

ちなみにこの御殿堰をはじめとした水路は「山形五堰」と呼ばれ、
市街地を網目のように流れているんじゃ。この五堰は「疏水百選」
にも選ばれているんじゃよ。

ソスイヒャクセン?

名水百選みたいなものじゃよ。
・農業・地域振興に役立っていること
・歴史・伝統・文化があること
・生態系豊かな環境、美しい景観であること
・地域コミュニティーの形成につながっていること
が評価されるんじゃ。

水路の景観を活用した街づくりは見て楽しかったよ。もうひとつ、
蔵王に行ったとき降雪地域ならではの水の活用方法を見てきたよ。

無散水消雪設備?

雪がよく降る地域ではよく歩道の地下に消雪パイプが通っていて、
路面に水をちょろちょろ出すことで歩きやすい安全な街を作っているんだけど、
この「無散水消雪設備」は聞きなれない言葉だったから調べてみたよ。

文字通り受け取れば、散水しないのに雪を溶かすことができる
っていう意味だよね?いったいどういう事なんだろう?

それはね、ずばり「道路の床暖房」だったんだ。
路面に散水せずに、地中に放熱管を巡らせることで、
その熱で路面の雪を溶かすというものだったよ。
ポンプ室の横に川があって、そこに温水と思われる水が
放水されていたよ。

なるほど!普通は地下水を散水して雪を溶かしているけど、
ここでは温泉水の熱だけを利用しているってことなのね。

温泉の熱エネルギーを再利用っていうところが環境面で
グッとくるポイントじゃな。

こうした水を利用した設備のおかげで歩行者の安全が守られていると思うと、
本当に水は多様に活躍しているんだなって思うよ。奥が深いね!

遠方に出かけると、日頃自分が住んでいる地域だけでは感じられない
水の恩恵を感じる事ができるから新鮮じゃな。

本当にそうだね!その地域ごとに水の活用方法も様々なんだなって
実感したよ。僕たちは僕たちで、自分たちの町で求められている
「水」をきちんと整備していきたいね!
また各地の「水」を紹介したいと思うよ!それでは!

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