排水ポンプとは

上から見た排水ポンプ

排水ポンプとは一般的に地下の排水槽から水を汲み上げる時に使用されます。
国土交通省指導の「建築設備設計基準」に基づき、排水ポンプは原則として2台一組で設置すると決まっています。
ポンプ2台を交互に運転する事でそれぞれの消耗頻度を抑え寿命を延ばす事ができます。また1台が故障した場合のバックアップ予備機という点や、消費電力の面でもメリットがあります。

排水ポンプの種類

左から「非自動型」、「自動型」、「自動交互型」

フロートスイッチなし排水ポンプフロートスイッチ2個玉排水ポンプフロートスイッチ3個玉排水ポンプ
  • 非自動型
  • フロートスイッチ(浮き玉)が無いタイプ。
  • 自動型
  • フロートスイッチが2個付いているタイプ。
    水位が上がり上側に付いている起動フロートスイッチが上がるとポンプが起動し、水位が下がり下側の停止フロートスイッチが下がると停止します。
  • 自動交互型
  • フロートスイッチが3個付いているタイプ。
    水位が上がり中間の起動フロートスイッチが上がるとポンプが起動します。
    起動フロートスイッチは1回上がると次は1回休む制御になっています。(下図参照)
    水位が下がり下側の停止フロートスイッチが下がると停止します。
    上側のフロートスイッチは並列フロートスイッチであり、上がる事で中間フロートスイッチの1回休み関係なしにポンプが起動します。

排水ポンプの仕組み

上記のように排水ポンプにはいくつか種類がありますが、自動型と自動交互型が2台一組になっている場合についてご説明いたします。

【排水ポンプの動作説明】

アニメーション画像による説明(自動的に画像が切り替わります)

排水ポンプ動作イラスト

【一連の流れ】(アニメーション)

排水ポンプ仕組み

【2台起動する場合の説明】(静止画)

2台交互の場合2台交互の場合A

排水設備制御盤の警報

制御盤

★制御盤のランプについて

制御盤のランプは、道路の信号とは異なります。
赤=危険(異常)ではなく、「赤=起動中(正常)」を意味します。
つまり、排水設備制御盤においては

赤=正常

黄=警告

青=異常

が正しい認識です。(一部例外もございます)

制御盤も漏電や電球切れ等のトラブルが発生します。
定期的に点検できていないと、いざという時のトラブル解決に遅れが生じる恐れがあります。
排水ポンプ同様、制御盤も定期的な点検が必要です。

排水ポンプのよくあるトラブルと主な原因

もし排水ポンプが正常に機能していないと、以下のようなトラブルが発生します。

満水/マンホールから溢れ

排水ポンプ故障による汚水溢れ

⇒ 排水ポンプの故障又はポンプ性能を超える水の流入

【主な原因】排水ポンプ故障、集中豪雨等

排水口から水が流れていかない

引き上げた排水ポンプ異物が絡んだ排水ポンプ

⇒ 排水ポンプの故障による排水管の詰まり

【主な原因】排水ポンプへの異物混入、ポンプ停止

マンホール内から異音/騒音がする

⇒ 排水ポンプの故障又は配管設備に異常が発生している

【主な原因】ポンプ停止不良、配管設備異常(逆止弁等)

これらのトラブルは定期的に点検を実施し、故障する前に修繕や交換を実施していれば防ぐ事が可能です。

ポンプが1台故障!交換するのは1台 or 2台?

排水ポンプは一般的に2台一組での設置と決められています。2台で交互運転している為、1台故障した時はもう1台の消耗も同程度である可能性が高いです。

【 5年間使用したポンプが2台ある場合 】

× 1台のみ交換した場合
⇒ 交換後半年以内にもう1台が故障。別途発注し作業費が余計に掛かってしまった。

〇 2台同時交換した場合
⇒ 別々で依頼するよりも金額を抑えられ、使用年数を統一した事で設備の修繕計画管理の負担も軽減。

弊社の場合、別々にご依頼いただくと都度費用が発生してしまう事が多いので、同時期設置のポンプを交換する場合は2台同時交換を推奨しております。

ゲリラ豪雨と排水ポンプ

また、近年ゲリラ豪雨や都市型集中豪雨等の異常気象が発生し、多量の雨水が流入する事による排水設備のトラブルが起きています。
排水ポンプの設置基準は昔のもので、近年のゲリラ豪雨等を想定したものではありません。その為、地下駐車場の排水が追いつかず、車が水没してしまった事例もあります。

豪雨被害写真

排水ポンプが2台あれば必ず防げるというものではありませんが、1台よりは2台設置しておいた方が想定外の雨量にも対応できる可能性は上がります。

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